失敗しないためのマーケティング施策の考え方

マーケティング思考

どうも、路傍のおっさんです。マーケティング施策の考え方についてまとめていきます。

商品企画会議だったり既存の商品やサービスに対するマーケティング施策をどのように考えるのか?

会社でマーケティング会議に参加している人はマーケティング施策の決定までの流れや全体像がわかると思います。ただ、副業で自分の知識や技術、作品などの商品を売っていこうとした場合に全体像や流れを知らないと動き出す事が難しかったりします。

ちなみに、マーケティング施策の考え方というのはPDCAサイクルのPlanの部分になります。

早速、マーケティング施策の考え方についてまとめていきます。

マーケティングと孫子

「敵を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」という言葉を聞いたことがあると思います。

マーケティングを勉強すると一度は通る孫子の兵法です。

合戦などで敵に勝つ事とマーケティングが似ていて参考になるという話です。

なので、今回のマーケティング施策の考え方についてもマーケティングと合戦を比較しながら、まとめていきます

マーケティング施策の考え方は3ステップ

マーケティング施策を考える際に必要な3つのステップは以下の通り。

  1. 戦力
  2. 戦略
  3. 戦功

早速、合戦の要素全開での説明になります。

戦力

「敵が占領しているあの土地を奪ってきなさい」

いきなりですが、マーケティング施策を考えろという命令は極端に言えばこれと同じだと考えています。すなわち、他社の市場シェアを奪っていく事になります。もちろん、合戦ならどこにも占領されていない空白地はあるかもしれませんし、マーケティングなら潜在的なブルーオーシャンな市場が存在しているかもしれませんが大半は強者が占有している市場をどう奪うかになります。

さて、合戦に戻ってあなたが総大将に任じられて命令されたらどうしますか?

自国の戦力の確認はもちろん、相手国の情報を収集したり、また、奪った土地から得れるものについて調査したりなど取得できる情報はなんでも集めようとすると思います。それこそ、相手の武将の女性の好みや性癖に至るまで手に入るならどんな情報でも手に入れたいと考えるはずです。

戦力と一括りにしていますが、人口や徴兵できる人数、装備の質、兵量など多岐にわたります。マーケティングの場合も商品の価格や認知の度合い、性能など多岐にわたって情報を収集して、自分と相手と顧客の戦力を集めるだけ集めます。

戦略

相手の兵力が5万人でこちらの戦力が2万人だとして、身に付けている装備がほぼ同じならば真っ向勝負はしないと思います。確実に負けるところが想像できると思います。

じゃあ、勝つ為にどうするのか?

ゲリラ線を行い局所的に人数が同等か優位に立つようにして相手の戦力を削ったり、自国の武将が得意な地形で戦えるように敵を誘い込んだりと戦略を立てます。もちろん奪ってこいと言われた土地を諦めると言うことも立派な戦略です。

上に書いた内容は、かなりざっくりとした内容になりますが、戦力の段階で集めた様々な情報を元に相手に勝つ事を考えます。また、一度に目標の全部を勝たなくても国境沿いの街を一つだけ実効支配して、それが終われば次へというやり方も戦略として考えられます。

マーケティングの場合は広告予算をweb広告や特定のSNS広告に集中してその部分をゲリラ戦に見立てて勝利を得たり、従業員数が多く顧客サポートの徹底が得意であれば、顧客サポートをメインにして売り出したりと戦略を立てます。

戦功

最後は戦功です。

ここが、私がまとめたかった内容の一番重要なポイントになります。

もし、籠城した相手に勝つ為の戦略として兵糧攻めを選んだ場合、籠城した相手の武将を倒すことよりも自軍の損耗が少なくかつ相手の兵糧を補給させない事の方が価値があります。

この兵糧攻めで勝てた場合、戦功として評価されるのは自軍の損耗の少なさや相手を降伏させるまでの短さが評価のポイントになると考えられます。

合戦の場合は、終わった後に諸々考えればいいわけですが、現代のマーケティングの場合はここが大きく異なります。

なぜ戦功という評価するポイントを施策を実行する前に考えなくてはいけないのかというと、現代のマーケティングにおいてはPDCAサイクルを速く回す事が重要になっているからです。

PDCAサイクルを速く回すには、Checkの段階で決断するためのデータを決めておく事が重要になります。売上や利益というデータで決断するよりも集客数やSNS上のエンゲージメント率で判断する方がPDCAサイクルを速く回す事ができます。

また、マーケティング施策を実行する前に重要なデータを決めておかないと既存の方法では取得できないため調整が必要になったりする事が多いです。特にウェブ関係は初めから取得できるデータの種類が多くおそらく取れているだろうという曖昧な感じで進むこともありソフトによってはそもそもデータが取得できていないなどはよく起こります。

そのため、PDCAサイクルのPlanの段階で何のデータを使って評価するのかを決めておかないといけません。

まとめ

今回まとめた内容で一番書きたかった事は、マーケティング施策を考える際に、PDCAのPlanの段階でその施策の成功か失敗かを判断するデータを同時に考えておかないといけないという点。

事前にデータを決めておく事で、データを取っていなかったや既存の状況では正しくデータが取れていないなどの状況を未然に防ぐことができますし、予め判断に使うデータをチームに共有する事ができ、PDCAサイクルをより早く回していくことができます。

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