マーケティング思考の3つの効果

マーケティング思考

どうも、路傍のおっさんです。マーケティング思考って何?って方は「マーケティングを勉強して良かった事はたった1つだけ☝️」を読んでください。それでは早速。

マーケティング思考の3つの効果

マーケティング思考を学んできて思う事は、マーケティング思考の本質というか根幹というのは「言語化」と「物事を多方面から捉える事」だと思っています。

なので、マーケティング思考の3つの効果は「言語化」と「物事を多方面から捉える事できるようなる事」、そして、「ちょっと狡賢くなる事」ですね。狡賢くなるのは、タイトルに3つって書いたので辻褄合わせです。

言語化の効果

言語化が出来るようになると、色々と役に立ちますが、マーケティングやマーケティング施策という部分に焦点を当てて考えると以下の3つになります。

  • 情報の共有
  • 情報の蓄積
  • 情報の分析

情報の共有

他人と情報を共有しようとした場合、言葉や文字にして伝える以外の手段はありません。

科学が発展して、脳内のイメージを他人と共有できるようになれば話は変わると思いますが、当分そんな機械はできないと思います。

例えば、「今期の売上目標を1.5倍に設定しました。頑張りましょう。」となった時に、社員全員がよーいドンでその目標に向かって動けるならばマーケティング思考は特に必要ないかもしれないです。なぜなら、その時点で社員全員が意思疎通ができていて、マーケティングイメージも無意識に共有ができているので、情報の共有が出来ているわけなので言語化する必要が無い状態です。

まず、あり得ません。

だから、言語化して情報の共有を行うことが大事です。

また、情報の共有というと、他人と行うものというイメージが強いですが、現在の自分から未来の自分に対しての情報の共有というのもあります。

マーケティングプロジェクトが長期化すると、ターゲットなどを年齢、性別、趣味、年収など言語化せずに何となく「30代のあの辺の人がターゲット層」とおくと、仮に1人で行っていても最初の情報と変化してしまいます。また、途中でターゲット層を変えようと思った時に最初の設定との差分が把握出来なくなるので、1人で行っていても言語化による情報の共有は重要です。

マーケティングなどに関わっていない方にとって、上の例はイメージしづらいと思います。他の例を出すと、ビジネスで「報・連・相」が大事と言われますが、報告、連絡、相談の全てが言語化による情報共有を表しています。

少し話が変わりますが、人は意識して「自分ができる事」を認識することは難しいです。なぜなら、自分はできるからです。

また、自分ができる事は他人もできる事と考えます。特に思考という部分に関してはその傾向が強いです。身体的な技能とは違い目に見えないからです。

主な理由は高校や大学だと思っています。受験によって、自分と同程度の人間が集まるようになっているからで、自然と自分の思考と周りの思考が似る環境になっていると思います。これが原因で、自分が当たり前だと思っている事や意識せずに理解できる事が一般と違ったり少数派であっても、その事が他人とって当たり前ではない事や理解できない事という考えが欠如すると考えます。

意識高い系の人がアジェンダから始まりコミットとかアトリビューションとかKPIとか横文字使いますが、それは、その人の近くにその横文字を理解し会話できる人がいるので、普通だと勘違いしてしまっている。そして、目の前の人間が「何言ってんの?」と顔をしているのに、使い続けます。このパターンは極論ですが、多かれ少なかれこのような事が起きていると思います。

さらに、自分の言語化されていない抽象的な考えも他人は理解していると捉え、意思疎通やイメージの共有ができていないのに、スタートしてしまい空回りの状況に陥ったりします。

マーケティング思考の言語化の効果は、他人を思いやって説明できるようになる事かもしれないですね。

情報の蓄積

言語化することによって、自分の中に情報を蓄積しやすくなります。例えば、上手くいった経験があるとします。上手くいった理由などを言語化する事で、より定着しやすくなります。

また、上手くいかない事に対して、「何で上手くいかないんだろう」とかぶつぶついう人いますが、あれはぶつぶつ言いながら上手くいかない原因を言語化しているから、次からは失敗しないようになります。

情報の分析

言語化することによって、情報の蓄積がしやすくなると言いました。情報がある程度蓄積されると、新しく入ってきた情報に対して、既存の蓄積した情報と比較するプロセスが入ってきます。

例えば、グーグルディスプレイネットワーク広告という知識があった場合、facebook広告やtwitter広告という情報が入ってきたときに、既存のグーグルディスプレイネットワーク広告と比較して似たものだとカテゴライズすることでき、さらに、facebook広告ならリーチさせるユーザー情報に対して信頼が非常に高い部分はグーグルとは異なるなど差分も把握でき、分析できるようになります。

物事を多方面から捉える事できるようなる事の効果

マーケティングは非常に多くのフレームワークという考えが存在します。「漏れず被らず」という考え方やトヨタの「なぜなぜ分析」、3Cとか就職活動で長所短所をやったと思いますが長所短所の考え方はSWOT分析のStrengthとWeaknessになります。

SWOT分析を例に挙げると、自社商品を「強みは何かという方面から考える」「弱みは何かという方面から考える」「(自社商品に都合の良い)機会は何かという方面から考える」「(自社商品の)脅威は何かという方面から考える」となります。

PEST分析なども同様に、1つの物事を政治的な方面、経済的な方面、社会的な方面、技術的な方面から考えることになります。

トヨタの「なぜなぜ分析」は多方面というより、物事を深く掘り下げていく考え方になります。

基本的には「どうやったら目の前の商品やサービスが売れるのか」という事を考え、目の前の商品を多方面から捉えたり、深く掘り下げてセールスポイントを探そうと努力します。

そして、物事を多方面から捉える事に慣れてくると、上のマーケティングの例以外だと、相手の言葉の真意に気づけたり、先回りして行動できるようになったりします。

とにかく、1つの事に対して深く考える事がストレスじゃなくなってきます。

ちょっと狡賢くなる事の効果

「理屈っぽい」とか「斜に構えている」とか言われるようになります。気をつけましょう。

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